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外を歩いていると、ふんわり柔らかい空気の中に
突然 花の香りがまぎれていたりして、思わず立ち止まる
道端に行儀良く並んだつくしが可愛くて、笑ってしまう
全てが止まってしまったような息苦しい時間の中
春はしっかりと根付いてた
テレビで見たニュース。
将来父親と同じ漁師になりたい、と言う小学生の男の子がいた
瓦礫の山の中、骨組みだけ残った自分の家の前で
「それでもこの海が好き?」
というレポーターの問いかけに
「好きだ」と答えた
その真っ直ぐな姿に
私は心底ほっとした
自然は全てをあっという間に飲み込んでしまった
だれど私達はいつもその自然と共にあり
沢山の恵と愛をもらって生きている。
生まれた時から海と共に大きくなったこの子は
小さな身体で、その事をちゃんと知ってるんだ・・・
希望
彼を見て浮かんだ言葉。
久しぶりに、少し明るい気持ちになれた。